新車装着タイヤはオーダメードスーツ?

今日は新車装着タイヤについてです。みなさん新車装着タイヤって聞いたことがありますか?
履き替え用タイヤととどう違うのかわかりますか?実はこの2つ、見た目はほとんど一緒ですが、中身は全然違います。
元タイヤメーカーエンジニアでタイヤのことが大好きなやんきちが新車装着タイヤについて解説していきます。

この記事を読めば、3つのことがわかるようになります。

  1. 新車装着タイヤとは何かがわかる
  2. 新車装着タイヤの特徴がわかる
  3. 新車装着タイヤを入手する方法がわかる

 

できるだけわかりやすく解説していきたいと思います。それでは早速解説していきます。

新車装着タイヤとは

まずはじめに、新車装着タイヤとはどういうタイヤなのか説明したいと思います。ずばり、新車購入時に装着されているタイヤのことです。名前の通りですね。でも意外と意識したことがないのではないでしょうか?実はこのタイヤとっても高性能なタイヤであるってことみなさんご存知でしたか?

新車装着タイヤというのは、装着される車種が決まっています。
自動車メーカーが新しい車を開発するとき、徐々に車のスペックが決まってきます。車の重量はもちろん、ホイールベース車幅タイヤの取り付け位置取り付け角度などの詳細が決まります。それを受けてタイヤメーカーはその車に合わせたタイヤ開発を行います。まさにオーダメードスーツを作るような開発ですね。自動車メーカーからの要求値を満たしているか、タイヤメーカーは様々なテストを実施します。

さらに自動車メーカーはタイヤを受け取れば、自動車メーカーの基準でテストをします。そのようにして開発されたタイヤが新車装着タイヤになります。自動車メーカーはタイヤの性能次第で、新車の評価が変わってくるため、とても厳しい目でタイヤの評価をします。

このようにして開発される新車装着タイヤはオーダメードスーツとおなじで、決められた車種に装着車したときとても高性能なタイヤとなりますが、他の車に装着すると期待通りの性能は発揮できません

実は新車装着タイヤは1車種に1メーカーというわけではありません。同じ車種でも複数のタイヤメーカーが新車装着タイヤを開発していることはよくあります。納車の時期や地域などによって装着されているタイヤが違うことがあるのはこういう経緯があるからです。さらに、新車購入時にタイヤメーカーをディーラーで指定できることもあります。好みのタイヤメーカーがある場合、一度ディーラーの方に聞いてみるのもいいと思います。

余談ですが、僕の勤めていたタイヤメーカーは駐車場に車を停める場合自社製品のタイヤを装着しなくてはいけませんでした。そのため、自動車購入時にタイヤ指定をするのが僕の周りでは常識になっていました。とはいっても、ダメな場合もあります。その場合、新車を購入したのに新車装着タイヤをすぐに履き替え自社製品の履き替え用タイヤを購入するという不思議なことをした記憶があります。なんだか、本末転倒ですよね、、、

履き替え用タイヤとは

つづいて、みなさんおなじみの履き替え用タイヤについてです。履き替え用タイヤとはその名のとおり、タイヤ交換時によく装着されるタイヤのことです。タイヤショップやオートバックスなどのカー用品店で販売されているタイヤのほとんどは履き替え用タイヤになります。
新車装着タイヤがオーダメードスーツだとしたら、履き替え用タイヤは既製品のスーツといったところでしょうか。

履き替え用タイヤは多くの車種で高い性能を発揮することを目標に開発されています。装着される車種のスペックが異なっていても性能が発揮できるように、いろんな人の体にフィットするようなスーツをつくるのに似ているかもしれません。

新車装着タイヤはあまり儲からない?

タイヤのビジネスというのは少し変わっていて、BtoBとBtoCのビジネスが混在しています。ここでいうと新車装着タイヤは主に自動車メーカーに販売するものなので、BtoB商品になります。一方履き替え用タイヤは、一般のお客さんに販売するものですのでBtoC商品になります。ですので、タイヤメーカーは履き替え用タイヤを売ることで利益をあげています。新車装着タイヤは相手もプロなので、要求は高く値段は安く買われるといったことが起きます。

それでも新車装着タイヤの開発を行うのは、履き替え用タイヤを購入してもらいたいという意図があるからです。やっぱり最初についていたタイヤと同じメーカーのタイヤをつけたくなりますよね?

タイヤとはロゴが入った唯一の自動車部品

少し話は変わりますが、タイヤは自動車の部品の中でもかなり特殊です。自動車メーカーは基本的に自社のロゴ以外、部品メーカーのロゴなどが見えるところにあることを嫌います。当然っちゃ当然ですが、部品メーカーからすると少し悲しいですね。
ところがタイヤだけは、きちっとタイヤメーカーのロゴが入っています。そういう意味でタイヤは少し特殊なのかもしれません。それでもやっぱり、自動車メーカーはタイヤのロゴを小さくしたいようです。
タイヤメーカーは限られたスペースで自社をアピールするため、タイヤサイドの文字にはかなり色々な工夫がされています。細かい溝でロゴが刻印されており、光の反射でメーカーロゴが見やすくなる工夫がされています。時間があるときタイヤのロゴ表示を詳しく見てみてはいかがでしょうか?

新車装着タイヤはどこで買える?

ここまでくれば、タイヤ交換の時新車装着タイヤを購入したいと思いますよね?予約しないと厳しい場合が多いですが、実はディーラーで新車装着タイヤに交換できます。なんなら、新車装着タイヤのメーカーを選べる場合もあるかもしれませんので確認してみてはいかがでしょうか。

しかし、一つだけデメリットがあり、ディーラーでのタイヤ交換は費用が高くなりやすいということです。タイヤの値段も新車装着タイヤに定価があるのかわかりませんが、履き替え用タイヤの定価くらいの料金がかかります。さらに、交換工賃も割高なことが多いです。それでも、自分の車にあったタイヤを手にできるので選択肢の一つに入れてみてもいいと思います。

結論:
お金に余裕がある、高性能なタイヤを履きたい場合は
断然新車装着タイヤをお勧めします。
ということで、今日は新車装着タイヤについて説明しました、みなさんのカーライフがより豊かなものになることを祈ってます。
それではまた!
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